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お知らせみたいな何か((

 投稿者:青空  投稿日:2012年 7月25日(水)09時58分49秒
返信・引用
  はい。久々に来てお知らせですよ!((
えー今回のお知らせとは…一回小説の方向性を変えます!
方向性と言うよりもう出てくる人、ストーリー、世界全て変えます!
所謂一からやり直す…ということです^^;
ストーリーの題材になるのは「クロノア2」ですかね。はいw
簡単に説明すると、進み方は2の通りなのですが中身が少し違う感じですw
少しだと著作権に引っかかる可能性があるのでキャラ等にオリジナルなどを…。
まぁ…こんな感じです^^((どんな感じだ
では、次回からはそうなりますので宜しくです!
 
 

とらわれの巫女 アイリス

 投稿者:々魔 驪弑  投稿日:2012年 4月30日(月)13時14分53秒
返信・引用 編集済
  VISION TWENTY SIX    謎に潜む謎はやはり謎

※最後残酷に狂ってる表現あり。


†プレシア独白†

苦しくて切なくて。

切なくて苦しくて。

繰り返し続けていた想いは…
あなたへの愛しさだけ…

「案外惨いことするのね、アンタ。」

繰り返し求め続けていたものは…
あなたからの愛情だけ…

「心理的な行動はアンタの癖ね。」

誰も"私"を見てくれないから

「…やっぱりアンタ、手に負えないわ。」

一人彷徨い続けた―――


~別空間レクレシア図書館・3F~
スレイシィ「つ…疲れたわ…」
どうやら黒の集団は、強い衝撃を2、3回与えると消えるらしい。
倒したら消えるという原理って、どこぞのRPGだよ…
ガンツは頭を抱えた。
スレイシィ「倒してお金出てきた方が、奇妙やけどやる気は出るで。」
ガンツ「お前黙っとけ。」
ルーシィ「とりあえず、1Fや外には行けないみたいね…」
アイリス「上を目指しましょう。」
そう言って、その黄金色の髪を靡かせながら、アイリスは天井を見た。
図書館の上…屋上のことである。
スレイシィ「せやかて、階段上ったらどこに出るかわからんのやで?」
ルーシィ「そうね…もし1F~2Fの通路に出たら、1Fへ降りてみるのもいいわね。」
ガンツ「4Fの通路にでたら…屋上か。」
アイリス「そうなりますね…」
ルーシィ「…窓開けてみる?」
聞いているのに3人の意見を聞かず、ルーシィは窓を開けた。
そこには、相変わらず外の景色は映らず、通路らしき所があった。
ガンツ「…何階だ?」
スレイシィ「わからへん。でも黒がちょこちょこおるで。」
まだ誰もそっちへ行ってないせいか、集団はこちらの存在に気付いていない。
ルーシィ「行ってみる?」
ガンツ「…ああ。」
お互いに頷き、勢いよく窓に飛び込んだ。
飛び込んで真っ先に見たのは、掲示板。
先程ルーシィが候補に挙げた、1F~2Fの通路だ。
スレイシィ「おっしゃ! こいつ等ぶっ潰して、1階に降りるで!!」
アイリス「了解!!」
双子は背中合わせになり、お互い背中を預けての戦闘体勢になった。
ルーシィ「私は近距離戦が出来るけど…」
ガンツ「俺は遠距離戦か…」
お互い、眼は敵を見据えたまま会話する。
直後にその眼を合わせ、まるで悪戯を仕掛け終えた時のような笑いを浮かべた。
ルーシィ「私に銃弾当てないでよ?」
ガンツ「そっちこそ、自分で当たりにくるなよ?」
本気ではない嫌味での励まし合い。
素直な言葉より、信頼しているのが伝わる。
思春期の青年と、二児の親。
17歳と30歳。
年代の不釣合いを、この2人は感じなかった。
同年代よりやり易く感じるのは、2人の性格故。

双子は背中を。
母と死神は相手の技量(うで)を。
互いに信じ合い、共に向かった。
目指すは1階。

苦しくて…切なくて…

いつまでも信じた願いはたった一つだった
一つだけの命…後悔はしたくなかった

いつか、君と歩きたかっただけ…

我慢できず泣いたあの時…そう、あの時…

私は狂い、咲き乱れた

泣いてる?

泣いてない?

虚ろな瞳を、いつまでも見つめていた―――


~レクレシア図書館上空~
アロイル「あ~あ…」
プレシア「1階に向かうみたいよ?」
2人は、アロイルが掌から浮かばせている映像を見ていた。
その映像は、別空間のガンツ達だった。
アロイル「1階に行った所で、出れはしないのにね…」
プレシア「どうするの? アンタも行くんでしょ。」
アロイル「ああ、一応"あの方"に許可はとったよ。」
プレシア「許可ってまさか…」
アロイル「あたり前じゃん。」

例の実験体失敗作だよ。

プレシア「はあ…、どれ?」
アロイル「Fタイプ。」
プレシア「~~っ! よりによってソレ!?」
アロイル「良いじゃない、別に。」
プレシア「考えなさいよ! グリーフだってルーナティアのボルクで直接実験なんてやらかしてんのよ!?」
アロイル「アッシュは確か…どっかの世界にIタイプ持ってったよ。」
プレシア「あ"あ"~~~もう!!」
アロイルとの会話で、プレシアのストレスは爆発しそうである。
アロイル「あれ、Fタイプってなんか問題あったっけ?」
彼のその問いに、遂にプレシアさんが切れた。
プレシア「大有りよ!! Fタイプは失敗作の中でも結構危険なの! 別名はFから取って『Frenzy(フレンジー)タイプ』とも呼んでんのよ!!そんなのいたらアンタも襲われかねないわ!」
フレンジー。
和訳すると"狂乱"。
実験体とは、あの幻獣混合体のことなのだろう。
アロイル「…プレシアは変わったね。」
プレシア「は?」
アロイル「昔はそういうの、心配どころか催促してたのに。」
若干、狂いかけてたのにね。
プレシア「…あれは、"事"の直後だったから…」
アロイル「まあ良いけどさ。じゃ、僕は準備があるから。」
プレシア「ええ。」
そう言い交わすとアロイルは消え、深紅の空にはプレシア一人が残された。
プレシア「…好きで、狂ったんじゃないわ。」
ポツリ、と。
彼女の独り言は、何に拾われるでもなく空中に消えた。

彼女の心境を知ってか知らずか。
空は元の通り、海の色を反射していた。


苦しくて…切なくて…

空しさだけが募っていく…

暗闇を歩きつづけても…
何も感じなくなった、私の感情(ココロ)

言いつつ、何かを求めている…

何を求め…

何を感じて…

何を支えに生きているのだろうか…


~別空間レクレシア図書館・屋上~
アロイル「調子はどう?」
別空間の図書館。
屋上の倉庫前に移動したアロイルは、見張りらしき黒集団4人に話しかけた。
黒A「体は若干異常状態です、先程一人吹っ飛ばされました。」
黒B「今は落ち着いていますが、いつ暴れだすか分かりません。」
アロイル「だろうね。」
答えがわかっていた様に言い、倉庫の入り口を開ける。
黒C「危険ですよ?」
アロイル「大丈夫。…ありゃ~、結構荒らしたねぇ。」
覗いた倉庫の中、壁の一部は崩れ、天井に付いていたであろう、電球の破片が散らばっている。
その中心に蠢く物体。
例の、実験体失敗作のFタイプだろう。
アロイル「しかも、さっき連れてきた時より脆くなってない?」
黒B「失敗作で完全じゃないのに暴れまくったから、体が腐ってきてるんですよ。」
アロイル「なるほど、この異臭はそれか。」
反吐が出そう。と、アロイルは倉庫の隅に唾を吐いた。
「…」
アロイル「? 何か言った?」
黒C「いえ…」
アロイル「…なら良いけど。」
そう言って、アロイルはFタイプに目を戻した。
アロイル「(? 何か、違和感を感じる…)」
直接的なものではない。
ガンツでいう、襟元がピリピリするような。
その表情は普段のクールな彼のそれではなく、少し動揺を含んでいる。
アロイル「(何だ? 何か変だ…何が起こっている?)」
彼が空間の歪みに気付くのは、その直後だった。




苦しくて、切なくて…


あなたの全部が、私のもの…


これから離れることはないの。


これでずっと一緒…


私達はずっとずっと……





       イ
          ッ

                 ショ


  ニ
         イ
               ラ


             ル










イヤァアアアアアアアアアアアアアア!!





・・・・・・・



赤、赤赤赤赤赤アカアカアカアカ…

この血は誰の?

私ノ?


私も逝くの?


あなたと一緒?




そう…私モ・・・・・・・



死n







お久ぶりぶり、々魔 驪弑です☆
クロノア「死ね」
おおう;;;
ひっさしぶりのコレだようぇい☆
ディティア「何が『うぇい☆』だよ#」
ガンツ「遅れすぎだよ更新が#」
スレイシィ「あと最後が怖い。」
しょうがないじゃん、曲が曲だもん。
アイリス「今回のBGMはボーカロイド、Lilyの曲『chloe』ですか。」
リリィ「え、呼んだ?」
アイリス「違います。」
ロロ「フランスの言葉なんですよね。」
ガンツ「俺の質問は筒抜けか。」
右から左へ受け流す~♪
カナ「古っ」
酷;;
えっとね。
高校3年生になりました☆(いつのまにか)
大学受験を控えてます。ので、更新がもっと疎かに! 不思議☆
クロノア「何も不思議じゃないよ別に。」
スレイシィ「どっちかって言うと、アンタのめでたい頭から私らが生まれたことが不思議や。」
ひっどい言い草だなお前!
ディティア「俺はお前の妹が作者だけどな。」
アイリス「羨ましいです。」
え、どういう意味d「恨めしいです。」∑アイリスさ~ん!?
パンゴ「さて、忘れないうちに続き書こうか。」
レオリナ「心配ない。いろいろ地方が飛びすぎて既に分からなくなってる。」
(°∀°))私日本語ワカラナーイ。
アイリス「終わりましょう。」
え、無視;
ルーシィ「下の絵は今現在私達がいる所です。」
ロロ「中途半端ですが、次回から『VISION TWENTY SEVEN    狂乱に咲く虹彩(アイリス)の花弁』になります。」
スレイシィ「お楽しみに~☆」
 

とらわれの巫女 アイリス

 投稿者:々魔 驪弑  投稿日:2012年 1月 9日(月)22時23分35秒
返信・引用
  VISION TWENTY SIX    謎に潜む謎はやはり謎

†アロイル独白†
時刻(とき)の流れは、見た目遅くとも早い。
一瞬にして後ろへ流れていってしまう。

そんな無駄な時間の中に、未来はあるのか…
そこに…僕はいるのだろうか…

そこにいる僕は、"黒"を纏う血塗れた獣道の上か…
それとも、哀しみに触れ、"白"に染まりつつある光の道の上か…

僕は動くか、はたまた悲しむか…

未だ迷う僕を罵るのなら、

言葉にするのなら…

「目的は、君かな?」

君はなんという単語で、どの色に僕を染める?

「一緒に来てもらうよ…アイリス=リグリア。」

~レクレシア図書館・2F~
アロイルが放った衝撃の言葉。
『一緒に来てもらう』…
つまりは、『こちらに渡せ』という意味。
そんなこと、彼女の母と妹が許さなかった。
ルーシィ「待ちなさい! 勝手に話を進めないで頂戴!!」
スレイシィ「せや! 自分の身内、そんな危険に晒す奴がどこにおんねん!!」
誰だって家族や友人を、簡単に攫われていくのは嫌だ。
かといって、守りきれる自信がある訳でもなく…
ルーシィ「【旋・楓(セン・フウ)】!」
ルーシィが呪文を唱えた瞬間、アロイルとガンツ達の間に、旋風(つむじかぜ)が出現した。
それはみるみる内に大きくなり、館内の埃や書類を巻き上げた。
ガンツ「な…」
アイリス「風がつよくて…何も、見えな…!」
ルーシィ「皆、捕まって!」
目が半分程しか開けられない3人の肩を寄せ、ルーシィは再び呪文を唱えた。
ルーシィ「【瞬・飛】!!」
唱えた呪文は、クロノア達捜索班の移動時に、リリィが使った【瞬・飛(シュン・ヒ)】だ。
旋風で巻き上げられた書類は、アロイルにも邪魔となっていた。
その為出来たアロイルの死角で、その呪文を使ったのだ。
瞬間、4人が消えると同時に旋風も消え、騒然となっていた館内2Fは静寂に包まれた。
書類が舞い落ち、アロイルは何も言わず、ルーシィ達がさっきまでいた場所を見つめていた。
呆然としているのか…
否。
彼は、不気味に笑っていた。
アロイル「それで僕を振り切ったつもりかい?」
そう言うと同時に、彼の後ろ…1Fからの通路に、黒の集団が集まった。
その数は、恐らく両の手で数えられるのかも分からない。
その位、アロイルの後ろは黒々しかった。
アロイル「その迷宮を抜けられるかな?」
彼がそう呟くと、図書館が歪み始めた。
黒の集団も一瞬で消えた。
歪みはすぐに収まった。
アロイル「ゲームを楽しもうか…?」
不敵に笑った顔は、感情(こころ)がない様な目で。


もし、強くなれるなら…すべて壊せるのなら。
僕は【陽光(ひかり)】の中の【陰影(くろ)】を生きる…


~レクレシア図書館・3F~4F通路~
ガンツ「…?」
アイリス「ガンツさん、どうしました?」
ガンツ「いや、声が…」
ルーシィの【瞬・飛】で避難してきたのは、図書館の通路。
備えてある掲示板によると、3Fから4Fに続く通路らしい。
スレイシィ「誰も喋っとらんで、気のせいちゃうか?」
独白のような声は、紋章の呪いが聞かせる幻聴だったのか。
ガンツは不信感を覚えたが、次のルーシィの言葉で考えるのをやめた。
ルーシィ「おかしいわ…私、外に出ようとしたんだけど…」
スレイシィ「【瞬・飛】使うたときに、ちゃんとイメージ出来てなかったんとちゃう?」
ルーシィ「そんな訳ないでしょ、何年使ってると思ってるのよ。」
アイリス「それもあるけど…何か変じゃない?」
ここを知っている3人が、何か戸惑っている。
しかもテレポートに失敗なんて、ルーシィがするはずない。
出たい所を頭に浮かべればいいのだから。
それに、アイリスが今言ったこと…
ガンツ「おい、何が変なんだ?」
アイリス「ここの図書館…こんなに捻じ曲がってたかな、と思って…」
スレイシィ「それに、何か違和感があんねん…」
ガンツ「捻じ曲がってることじゃなくてか?」
スレイシィ「それもあるけど、何か…変やねん。」
ガンツ「はぁ…?」
ルーシィ「あのアロイルって子、何かしたわね。」
そういうと、ルーシィは通路の窓を開けた。
そこには窓を開ける前に見えた、木々が並んだ、赤空のレクレシアがあるはずだった。
しかし…
ガンツ「なっ…!」
アイリス「これは…!!」
窓の外にあるはずの景色はなく、本や資料が散らばる部屋があるだけ…
そこは紛れもなく、自分達がさっきまでいた、2Fの部屋だった。
中には、黒の集団が数人いた。
スレイシィ「嘘やろ。夢や、そう夢や。」
アイリス「スレイシィ、帰ってきて…」
ルーシィ「大丈夫、もしかしたら映像が見えてるだけかも…」
そう言ってルーシィは、手を伸ばしてみた。
何も違和感はない所を見ると、映像ではないようだ。
そして、黒の集団が全員こっちを向いて走ってきた。

…?
こっちを向いて…?

4人『ぎゃあぁああああ!!!』
ルーシィが慌てて手を引っ込めた。
だが、一人が窓を越えてきた。
ガンツ「嘘だろ、嘘だろ!?」
スレイシィ「に、逃げ…」

・・・・・・

4Fへの階段。
何かおる。
ヤバイ…バッッッチリ目が合うてしもた…

アイリス「ス、スレイシィ?」

・・・・・・?
あれ、何でしょう…
目があった。

双子『∑ぃいやああああ!!!;;;』
ルーシィ「お。落ち着きなさいっ、とりあえず上に行くわよ!!」
ルーシィに言われ(彼女も半狂乱)、先程目が合った黒の集団をなぎ払いながら、全員が4Fへ上がった。
上がった…はずだった。
ガンツ「…!?」
スレイシィ「嫌、もう嫌。」
アイリス「どうして…!?」
彼女達が来た所…
そこは先程半狂乱になりながら逃げてきた、3Fから4Fに続く通路…
黒の集団がぎっしりいる場所だった。
スレイシィ「詰んだ…詰んだわ。」
ガンツ「何言ってんだよ; こんな早く終わる将棋は嫌だぞ!」
ルーシィ「階段を上ったはずなのに…」
アイリス「お、降りてみる?」
というか、降りる以外選択肢がない…
黒A「観念しろ!」
黒B「リグリアの血縁者!!」
ガンツ「っだ…早く降りろ!!」
全員が全員、その階段を転げるように下りた。
が、
ルーシィ「こ、今度はどこ!?」
そこは室内。
黒の集団がぎっしりいる。
3Fフロアのようだ。
スレイシィ「死んでええ?」
アイリス「許可します。」
ガンツ「おいぃ!! ふっざけんな、諦め早ぇよ!!」
2人が言うのも無理はない。
どこぞの●鬼…?
アイリス「青●よりこっちの方が断然いいです。」
ガンツ「∑いいのかよっ;」
ルーシィ「でも、この原理で行けば、1階へも行けるはずよね…?」
スレイシィ「せやけど、この集団どうにかせえへんと…」
アイリス「ええ、他の利用客の方々も…」
そこで気付いた。
捻じ曲がった図書館内。
スレイシィが抱えていたモヤモヤした違和感。
それは正に、今この場の全員が考えたことだった。
ガンツ「…おい、2階にいた客はどこ行った?」
アイリス「今日は夜の半ば頃までここは開いています。それにこの図書館は、クレア・モハ寺院や天空寺院には劣りますが、様々な情報があって、人が来てないことはそうそうないんです。」
ガンツ「じゃあ…」
スレイシィ「私達だけが、別空間に移動したっちゅうことも有り得る訳やな。」
いままで、世界移動をしてきたアイリス達が言う空間移動…
簡単に言えば、空間と空間を移動することだ。
アイリス「まずいですね…先程のこともありますし、下手に動くと…!」
スレイシィ「また変なトコにすっ飛ばされるかもしれへんし…なっ!」
迫り来る黒の集団を薙ぎ払ったり蹴倒したりしながらの会話。
これもいつまで続くか…
ガンツの脳裏を不安が過ぎる。
この別空間は、アロイルの手によって捻じ曲げられているのか、はたまた、この空間自体が元々安定していない所にあるのか…
そして何より、ここから出れるのかが一番の問題だ。
ルーシィ「キリがないわ…!」
ガンツ「くそ…」

~レクレシア図書館上空~
プレシア「案外惨いことするのね、アンタ。」
アロイル「何か?」
プレシア「疾風に気を取られてる振りをして、あの子達を空間移動させるなんて。」
4人が瞬間移動する時、既にアロイルは空間移動の魔法をかけていた。
【旋・楓】を唱えたルーシィは、アロイルの姿が書類で隠れていたのを確認し、直後【瞬・飛】を唱えた。
だから見えなかったのだろう…アロイルが不気味に笑っていたのが。
アロイルは、【旋・楓】の効果が出たと同時に空間移動を発動した。
この魔法も【旋・楓】とほぼ同様に、風が起こる。
プレシア「心理的な行動はアンタの癖ね。」
アロイル「そんなに心理的だった?」
プレシア「今やろうとしてる事よりまだ良いわよ。どうせ、精神的に追い込む気なんでしょ?」
彼女は呆れた風に笑ったが、その深紅の瞳は鋭く冷ややかだった。
アロイル「獲物はじわじわ追い込まなきゃ、手懐けられないだろう?」
プレシア「…やっぱりアンタ、手に負えないわ。」
そう言いつつ、プレシアは眉間の上をおさえる。



なにも感じず過ごしていたあの日は、いつのことだろう。
自分のことがわからなくなったのは、あの日のこと。
あの日から、僕の心は上の空…


時刻(とき)の流れは、見た目遅くとも早い。
一瞬にして後ろへ流れていってしまう。

そんな無駄な時間の中に、未来はあるのか…
そこに…僕はいるのだろうか…

そこにいる僕は、"黒"を纏う血塗れた獣道の上か…
それとも、哀しみに触れ、"白"に染まりつつある光の道の上か…

僕は動くか、はたまた悲しむか…

未だ迷う僕を罵るのなら、

言葉にするのなら…


『 ロ ク デ ナ シ 』






明けましておめでとうございます☆
お久しぶりの々魔 驪弑でs「死死死死死死死死s」怖っ!!∑(°Д°;)
クロノア「小説遅い~」
ディティア「うごメモ遅い~」
タット「ブログ遅い~」
カナ「新年になっても目標を達成していない…」
立ててもいない目標をどう達成しろと。
全『(最低だ…)』
ブログは新しくしてから俺は更新0だ。
全『もっと駄目じゃん。』
アイリス「話がガタガタですね。」
スレイシィ「また性懲りもなく、貧相な頭絞ってくだらんネタを捻じ込んでるとちゃうの?」
ひんっ…!!;
酷いよ! せめて厳しいって言ってよ!!
ガンツ「どんな頭だよ。」
馬の尻尾みたいな。
リリィ「誰も髪型のこと言ってないわよ;」
ロロ「中身の話ですよ。」
いやん、エッチ////
クロノア「死ね」
パンゴ「ほれ、早く詳細を言わんと、著作権に引っかかるぞ;」
あ、そうだった。
え~、お気づきの方はお気づきでしょう。
小説中の独白には、今回の小説BGMにした曲の歌詞がゴロゴロ入っています。
今回のBGMは【東方】でお馴染み、【Bad Apple】です!
(リピート設定で)聞きながら読んでみたところ、中途半端に終わりました。
もちろん小説が、です;;;
『面白そう☆』とか思われた方は、垂れ流しながら再度読んで頂ければ幸いですグボハァ!!
ディティア「誰がもう一回こんなグダグダで駄目駄目でカスd(ryな文を再度読むか。」
いきなり殴らないでって言ってんでしょ!!
ディティア「あ~ハイハイ、ごめんなさい~……1回も言われたことないけどなwww」
うぜぇ…
カナ「毎度毎度こういう神曲をこんな駄目文に使うよね。」
スレイシィ「『耳有機械人間』とか今回の『悪林檎』とかな。」
ガンツ「いや略すなよ。」
スレイシィ「『耳のあるロボット』と『Bad Apple』である。(ビシッ)」←カメラ目線&人差指立ててる
ガンツ「ぺディアやめろ。誰もわかんないから。」
Soune.
タット「妹のネタを使うな。」
なんか上の2人でコンビ組めそうだよねwww
妹にネタ描いてもらうかwwwww
ガンツ「おい#」
リオラ「私達はあとどれ位で死n…いえ出番が来るんですか?」
ちょっリオラちゃん、疲れてる!?
さて、長いから終わるか~☆
ルーシィ「次回予告は?」
飽きた。
全『∑早っ!』
下の絵は、図書館2Fフロアと3F~4F通路と3Fフロアの地図です。
赤い点は黒子(黒の集団)です。
緑の点はガンツ達です。
ではまた、次回をお楽しみに~☆
 

とらわれの巫女 アイリス

 投稿者:々魔 驪弑  投稿日:2011年10月29日(土)01時24分23秒
返信・引用
  VISION TWENTY SIX    謎に潜む謎はやはり謎
†ガンツ視点†
シー大陸へ着たばかりの頃、疑問に思ったこと…
女子はいても、男子の姿が見えないことだ。
これは、女が苦手の俺じゃなくても困惑するだろう。
スレイシィ「単にいないだけや。」
そんなこと聞いてない。
何でいないのかを教えてほしい。
ルーシィ「ちょっと長いけど、聞く気ある?」
スレイシィ「しかも、ちょいと惨いで。」
惨い話など今更、耳が腐るくらい聞いてきた。
「…分かった、早く話せよ。」
歴史は掘り起こされる。
それが、ある種の黒歴史だったとしても…
掘り起こしたことを後悔するのは、許されることなのだろうか…
誰に聞くわけでもなく、俺はルーシィの口が開くのを待った。

~レクレシア街・噴水前ベンチ~
ルーシィ「今から数百年まえの、【呪い紋章事件】…あれが始まりだったの。」
ガンツも、事情を知っているスレイシィ、シャンプーも、ルーシィの語る真実に耳を傾けた。

†ルーシィ視点†
文献によると、その事件が起こる以前は、普通に男性がいたの。
それも、女性より大幅に多かったと伝わっている。
事件が起こる数週間前、見かけない少女が今のジュグがある場所の森にいたらしいわ。
そのころは近くで内乱もあったから、白いノースリーブのワンピースに裸足という容姿は、とても危なかった。
そして数週間後だった。
大陸暦65年、アリストレイ…今のジュグ街隣の平地、大陸最初の街よ。
アリストレイのとある魔道師に現れた奇妙な紋章により、感染したものは倒れ…そして、妊娠していた人への感染は、赤子の推定性別を、男から女へと変えた。
男性は、事件発祥の翌日に半数が死に、他多数は行方知れずとなった。
実際言うと、私もこの子達を生む前に感染してるから、3人共女の子でしょ。
しかし、感染してない人も男児を生むことは少なかった。
感染者から生まれた子は、大人になればいつの間にか子を産んでいた。
体を蝕むだけでなく、体の構造まで変えてしまう。
アイリス達にも、父親はいないわ。
感染者は、紋章が顔や足に広がったことを認識すると、なぜか消息を絶った…
私の親友も、8年前にいなくなったわ。
これは、今も解明不能なのよ。

†視点なし†
ガンツ「なんで男だけ…」
ルーシィ「それも分からないの。この文献は、祖先ジユ=リグリアが【イルニス・シンボル】を研究し、しかし禁呪ということしか分からず、研究の相続を願うものとして、事件全般のあらすじを纏め上げたものだから…」
スレイシィ「でも、これで分かったやろ? なぜ男がいないのか、なぜ男のライラがいるか。」
ガンツ「つまり、リリィが産まれたシルシア家は感染してなくて、リリィも感染してないから…」
ルーシィ「そう、それもあるけど、他の感染してない一族は、途中で感染者が出た経歴はあるけど、その前に男子を産んだって記録がないわ。」
シャンプー「だから、もし危ない目にあったら大変ということで、リリィは大陸を出ても、ライラは出たことないんです。別世界も、ましてやジュグ教会からも。」
ガンツ「ってことは、あいつ12年間あの教会の中だけの生活か!?」
アイリス「あ、終わりました?」
少女2人が去ったのか、アイリスが戻ってきた。
スレイシィ「お疲れさん。さてと、あたし等も図書館に…」
【ガラーン…】
ルーシィ「! まずいわ、今の今まで色々あって忘れてた!!」
シャンプー「パメラさんだけでも、この大陸から離れてください!」
ガンツ「い、一体何が…?」
スレイシィ「忘れたんか!? この音は各街にある【護りの鐘】の音や! 自分、最初に何があったか、覚えとるやろ!!」
ガンツ「? 倒れたのは聞いたが…」
スレイシィ「っあ"ぁああ、そうやった! 襲われたんはクロノア達やった、このヘタレ貧血おこして気絶してたんや~~!!!」
ガンツ「誰がヘタレだ!!」
アイリス「2人共早く!! 空がもうじき赤に染まります、図書館へ!!」
そう急かされ、パメラもとりあえず海から大陸外、ガンツ達はレクレシア図書館へと向かった。
????「…」
その様子を、先程ガンツ達を見ていた少年が宙に浮いて見ていた。

~レクレシア図書館・2F~
すぐに空は赤く染まり、どこからか、あの謎の黒い集団が銃を構えて出て来た。
カーテンが閉まった図書館の窓から、ガンツ達はそれを覗き見ていた。
シャンプー「…室内には、見つからなければ来ませんから、大丈夫です。」
アイリス「まあ、ここは2階ですから大丈夫だと…」
ルーシィ「安心する前に窓から離れなさい、危ないでしょ。」
は~い、とガンツ以外の姉妹が窓から離れた。
ルーシィ「ガンツ君も、見つかるわよ。」
ガンツ「ああ…」
ガンツはそう返事を返すと、窓の方を見ながらそこを離れた。
アイリス「ガンツさん?」
ガンツ「いや、何でも…(妙だな…)」
何もないとアイリスに返したはいいが、先程ガンツは黒の集団ではなく、赤い空を見ていた。
ガンツ「(空中に、誰かが浮いてた気がする…)」
もう一度、カーテンの隙間を離れて見てみる。
誰もいない。
ガンツ「(クロノアやロロじゃないが、幽霊って奴か? …まさか。)」
一瞬そう自問自答したが、すぐに否定した。

~レクレシア街上空~
????「…意外と鋭いんだな。」
赤い空とは似つかない、金髪の少年。
その顔には、ジュグの呪い紋章、もとい『イルニス・シンボル』があった。
彼は、静かに浮いていた。
????「前々から、あれの"心"には興味があったが…」
少年は薄く笑い、カーテンの僅かな隙間から見える、ガンツ達を見た。
そして、
????「少し早いが…プレシア。」
少年がそう呼ぶと、一人の少女が背後に現れる。
プレシア「…無責任よ、アロイル。フーポニアでも勝手なことして。」
アロイル「盗聴なんて意味ない…って?」
少年はアロイルと呼ばれ、プレシアと呼んだ少女を振り返る。
アロイル「…ユキからは何か?」
プレシア「ルーナティアで、例の"夢映し"とその他のネズミとで交戦中。」
アロイル「"夢映し"、ね…その名の通り、映させてやるさ。」
最高の悪夢を…
アロイル「で? その『無責任』のトコに君が来たのは、説教だけじゃないだろ。」
プレシア「"主"から言伝を預かったのよ。『そろそろ、本の山に潜んだネズミを一掃しろ』って。」
アロイル「やっとか。あっちの誰かは、こっちの存在に気付き始めてるよ。」
そう言い、アロイルとプレシアは姿を消した。

~レクレシア図書館・2F~
その頃ガンツ達は、今までの出来事を整理していた。
ガンツ「まず、俺の収穫は『シー大陸の歴史』と『シルシア家』のことだ。」
ルーシィ「そうね、後のヒーローズメンバーの情報と、どう繋がるか…」
アイリス「? おかしい、空の色が戻らない…」
赤い空は、もう30分もそのままの色だ。
スレイシィ「普通なら、10分程度なんやけどな。」
ルーシィ「確かに変ねぇ…」
そう言って、ルーシィはカーテンの隙間から下を見た。
すると…
ルーシィ「っ!?」
覗いた瞬間、窓から顔を離した。
アイリス「どうしたの、お母さん。」
ルーシィ「…嵌められたわ。」
スレイシィ「どういうこっちゃ。」
ルーシィ「下を見てみなさい。」
そう言われて、スレイシィが覗いてみた。
下に誰かが複数いるのは分かった。
スレイシィ「!?」
しかし、問題はその『誰か』だ。
アイリス「スレイシィ?」
スレイシィ「やばいで…何で空が戻らんのか、わかったわ…」
ルーシィとスレイシィが窓の下に見たもの…
片目が赤く、もう片方は黒い眼帯で覆っている顔。
髪の色以外は、黒一色と赤。
そう、黒の集団である。
何かを探している訳でもなく、ただ、こちらを見上げている。
アイリス「どうして図書館に…」
ガンツ「! おい、中に入ってくるぞ!!」
なんと黒の集団は、銃のような物を構えて、図書館内に入って来たのだ。
ガンツ「中には入ってこないんじゃなかったのか!?」
スレイシィ「その筈なんやけどなぁ~。」
ガンツ「呑気に言ってる場合か!!」
????「本当だよ。」
4人『!!?』
背後から声が聞こえ、全員一斉に振り返った。
そこには、先程空に浮いていた少年、アロイルがいた。
アロイル「悪いね、僕があいつ等に教えたんだよ。君たちの事…」
ガンツ「…!? あ、さっき空中にいた気がした奴!!」
アロイル「やはり、君は気付いていたんだな。」
アイリス「ガンツさん、そうなんですか?」
ガンツ「いや、幽霊かなんかだと思ったが…」
アロイル「酷いなぁ…まあ、あながち間違ってはいないけど。」
スレイシィ「意味分からんこと言うなや! アンタ誰や!!」
アロイル「僕はアロイルっていうんだ。以後、お見知りおきを。」
ルーシィ「あなたは、何者なの? その紋章、この大陸の子よね?」
アロイル「僕は、"主"の下に結成された各Project内の一人さ。」
アイリス「"主"…プロジェクト…?」
アロイルの言うことは、今のガンツ達では理解できなかった。
情報が少なすぎる。
自分達のことを、相手がどの位知っているのかもわからない。
スレイシィ「その"主"って誰や!!」
アロイル「それは言えないな。」
ルーシィ「あなた達は、何が目的なの!?」
アロイル「質問攻めは止めてくれよ。ただ…」
続けざまな質問に、アロイルは軽く音を上げる。
と同時に彼は言葉を切り、ある人物を指差した。
アロイル「目的は、君かな?」
その人物とは…
アロイル「一緒に来てもらうよ…アイリス=リグリア。」
ジュグの巫女で、リグリア家の長女の、アイリスだった。




お久です、々魔 驪弑でs「まず一発殴らせろ。(ディティア)」
【バキッ】Σ痛いっ! 何すんの!!
クロノア「あたり前だよ、最後の更新から一体どれ位経ったと思ってんの!」
ロロ「ブログも書いてないですし…」
パンゴ「もう自分で書いたストーリーも忘れているんじゃないかい?」
そんなことないもん。
でも数研部のブログは投稿してるよ。
カナ「へ~、その勢いでこっちも投稿しなよ、このアホ。」
酷い…
ガンツ「で、これだけかかってこの様か?」
スレイシィ「アンポンタン。」
アイリス「アン●ンマン。」
ちょ、アイリスwww
それ著作権危ないからw
クロノア「今更言うな。」
タット「著作権も何もないよ、この小説。今までどんだけ違反ギリギリのことやってんの。」
さあ?
ディティア「死ね。」
リリィ「いつ終わるのかしら、これ。」
続編が2種類位あるから、まだまだ数十年…【ゴイン!】いった!!
ガンツ「あほかお前…そんなに経ってたら、いつしか読者いなくなるぞ。」
…(泣)
よっし、次回予告しよう。
全員『(切り替えはっや!!)』
レオリナ「予告? そんなのあったかい?」
タット「気紛れな思いつきでしょ?」
クロノア「予告やっても、どうせその通りの展開にならないと思う…」
そうね。
クロノア「#」
ロロ「じゃあ、予告です!」

ルーシィ「アロイルという少年が放った言葉に、私達は反抗した…」
スレイシィ「アイリスを守るべく、図書館内で戦いは始まった。」
アイリス「しかし、それは敵にとっては好都合でしかなかったのです。」
ガンツ「狭い館内で繰り広げられる逃亡劇…」
ルーシィ「アロイル率いる黒の集団から、私達は勝利をもぎ取れるのか!?」
アイリス「次回、【VISION TWENTY SIX】。」
ガンツ「…お楽しみに。」

スレイシィ「ちょっ、ガンツ! それ私の台詞や!」
ガンツ「うっせぇ!! 冗談でもこの台詞は嫌だ!! つかなんだよこれ、いらないだろ!?」
クロノア「…カンペに何て書いてあったのさ…」
パンゴ「何々? …『サブタイトル、【愛の行方はどこまでも】』…?」
リオラ「この話のどこに愛があるんですかっ;」
ディティア「ぎゃはははは!! ガ、ガンツが"愛"って言ったらこの世は天変地異だよっ」
ははっ地球から二酸化炭素が消えるよwww
カナ「逆にエコじゃん。」
タット「でも植物が光合成できないよ。」
ロロ「あの、もう終わりません?」
クロノア「そだね。じゃあ!」
また次回も、
アイリス「よろしくお願いしま~す。」
 

とらわれの巫女 アイリス

 投稿者:々魔 驪弑  投稿日:2011年 7月 5日(火)06時44分45秒
返信・引用
  VISION TWENTY SIX    謎に潜む謎はやはり謎

シー大陸、別名『聖なる月夜』。
紋章が感染してしまったガンツは、大陸に住むアイリス達と調査していた。

~シー大陸・レクレシア街はずれ~
パメラの中に潜んでいた【惑いの種】を取り除き、何とか一段落した大陸調査班一同。
アイリス「ほら見なさいスレイシィ…」
スレイシィ「情けないやっちゃな~」
ガンツ「うっせ…」
スレイシィの無茶振りで、再び海に潜ったガンツは、見事にぶっ倒れていた。
ルーシィ「おまたせ~…って、大丈夫? ガンツ君。」
ガンツ「んな訳ねぇだろ…#」
【まどいの種】を消し終えたルーシィは、頭を陸上に乗せて気絶しているパメラの横で、ぶっ倒れているガンツを見て苦笑した。
アイリス「もう、シャンプーも連れて来るんだった…」
突っ込み苦労人が足りない、とアイリスはため息を吐いた。
忘れてしまった人もいるだろうが、リグリア家の末っ子である。
ガンツ「…ああ、お前等の妹か。どこに行ったんだ?」
ルーシィ「教会に帰ってれば安心だけど…」
?????「あ、姉ちゃん達いた!」
スレイシィ「へ?」
アイリス「シャ、シャンプー!?」
噂をすれば何とやら。
いつの間にか、シャンプーがこっちに駆け寄ってきた。
ルーシィ「シャンプー、あなた今までどこに!」
シャンプー「え~っと、街で友達のシュクレと会って、そしたら【護りの鐘】が鳴って、そのままシュクレの家で待機させてもらったの。」
スレイシィ「はい、長ったらしい説明をありがとう。にしたって連絡くらいせぇや、心配したわ。」
シャンプー「ごめん、ス~姉ちゃん。」
アイリス「あとシャンプー、ガンツさんに何か言うことあるでしょ?」
そう言われ、ハッとしたシャンプーは泣きそうな顔になって、ガンツを見た。
ガンツ「っ…何だよ。」
だが実はこの男、ガンツはシャンプーから感染したコトを【消・記】によって半ば忘れかけている。
いや、本当言えば、「ここは女しかいないんかい」とか思ってしまっていて、その事実が記憶の片隅に置かれているだけなのだが。
シャンプー「あ、あの、お兄ちゃん…」
ガンツ「お前の兄貴になった覚えはないけどな。」
スレイシィ「最低や! 最低な人間(?)がおる!! 年端も行かへん11歳の、しかも女の子に現実味のある酷いこと言うとる17の男が、キング・オブ・ヘタレがここにおるわ!!」
ガンツ「うっせぇ茶々いれんな! つか誰がヘタレだ!!」
スレイシィ「略してキンブヘタリン。」
ガンツ「んな答え求めてねぇよ! しかも略語センスないな、最後の余計な二文字いらん!!#」
アイリス「はいそこまでにして下さいね、二人共へタレです。」
シャンプー「…;」
アイリス「ほら、シャンプーが戸惑ってます。」
見ると、シャンプーは別の意味で泣きそうだ。
ガンツ「ったく…で、何だって?」
シャンプー「えと…その、ごめんなさい!!」
するとシャンプーは、いきなり叫ぶように言って、勢いよく頭を下げた。
謝罪された本人は困惑している。
ガンツ「は…おい! 何してんだ!?」
シャンプー「あの、紋章がっ、感染したの…私の所為だから! ごめんなさい!」
頭を下げたまま紡いでいる言葉は、心なしか震えている。
泣いているのは一目瞭然。
女が苦手なガンツは、こんな時の対処法が分からない。
ガンツ「ぉ、おい…泣くなよ;」
シャンプー「ぅっく…ごめ…なさぃ…」
ガンツ「俺は別に気にしてねぇし、さっきまで忘れてた。」
シャンプー「…?」
シャンプーはゆっくり顔を上げる。
ガンツ「それに、メンバー一人が感染してた方が、俺等ヒーローズにとっては好都合だ。」
格好なスパイだしな。と付け足し、目をそらしてシャンプーの頭を撫でた。
恥ずかしながら、クロノアで子守りに慣れてしまったようだ。主に暴走した時の。
しかし、ガンツはあまり自覚がない。
スレイシィ「青春やなぁ。」
アイリス「どこが?」
スレイシィ「多分『ガンツ兄ちゃんもお兄になって』とか言うんとちゃう?」
アイリス「何その小さい子が先生に言う『お嫁さんにして』的なシチュ!?」
スレイシィ「それは『ちっちゃい子がよく言っちゃうランキング』で言えば、№5くらいとちゃう?」
アイリス「ひっく! 何でそんな低いの、言うからにはせめてベスト3のもの言ってよ!?」
ルーシィ「あなた達何やってんのよ;」
実質的に言えば、この親子に完全なツッコミはシャンプーとルーシィ位しかいない。
アイリスはボケと突っ込みの割合が7:3という、自称でもツッコミ体質ではない。
ただ単に、突っ込むには突っ込むが、最後には(主にスレイシィとかディティアと)一緒になってすっとぼけてる。
一言言わせてもらう、アホかコイツら。

さて、話が脱線しすぎたせいで何がなんだかわからなくなった。
とりあえず、パメラに声をかけてみた。
アイリス「あの~…パメラさん、起きてます?」
パメラ「…ぁ、はい、少し前から…」
ビックリ仰天。
パメラさん既に起床している、おはようございます。
スレイシィ「なんや、起きとったんか? 体平気なん?」
パメラ「ええ、大丈夫です。ご迷惑をお掛けいたしました。」
パメラはすこし哀しそうな顔をして俯いた。
スレイシィ「あ、構へん構へん☆ コイツ(ガンツ)案外心は脆いガラスやけど、体は防弾ガラスやけん。気にせんといて。」
ガンツ「俺は何が何でもガラスなのか・・・?」
ルーシィ「スレイシィ、いい加減に手加減を覚えなさい。」
ガンツ「いや、やめさせろよ;」
前言撤回、ルーシィもすこしボケ要素があるようだ。
アイリス「…ごめんなさいパメラさん、後であの馬鹿共シめますので。」
パメラ「い、いえ…大丈夫ですよ?」
スレイシィ「すまんなぁ、もうこいつ等黙らせるよて。」
ガンツ「お前もだ、馬鹿。」
そんなこんなで、パメラに事情を聞くことにした。
パメラ「…私達巨大魚は、私と息子のカラルだけが今の時代に存在しています。少し長いのですが、聞いてください。」


†パメラ回想†
~ファントマイル・ジャグポット~
昔から巨大魚には、不思議な力を司るという説が伝えられていました。
その言い伝えが私達にも伝わってきたのが、私がカラルくらいの歳の頃だったのです。
巨大魚「パメラ、パメラ!」
パメラ「はい!」
その頃の私は、ファントマイルという当時【夢現実(むげんじつ)】と呼ばれていた世界にいたのです。
パメラ「何ですか? 長老様!」
長老「私は護衛2匹と、裏山の上流に行って来るから、小さい子達のことを頼むよ。」
パメラ「うらやま…?」
後から裏山には、凶暴で極悪な巨大魚がいることを知りました。
その巨大魚の悪事を止める為、裏山上流へ行った【ジャグポット】の巨大魚は、未だ戻っていませんでした。
長老「そう、裏山だ。お留守番頼むよ。」
パメラ「はい!」
まだ何も知らなかった私は、無邪気に3匹を見送りました。
でも、そんな私でも知っていたことは、『夢に導かれた巨大魚は、力を授かる』という、古の言い伝えでした。
巨大魚達はその言い伝えを信じ、【貝の城】と呼ばれる城に、いつもお供え物をしていたのです。

長老方が出発して半日たった夕暮れ時。
巨大魚ではない、海に住む稚魚が私を呼びました。
稚魚「パメラ! 誰かが来たよ!!」
パメラ「長老様たち、帰ってきたのかな?」
私が嬉しそうに叫ぶと、他の小さい巨大魚たちがその【何か】に近寄っていきました。
でも、その影は一つ。
護衛2匹の影が見当たらないのです。。
よくわからない違和感を覚えた私は、
パメラ「待って皆! 何か様子が…」
止めようと叫びましたが…遅かったのです。
【ザクッ】
子巨大魚「きゅ、きゅいぃい!!」
長老様だと思っていた影が、1匹の子巨大魚に噛み付いたのです。
その影は、長老様が行ったはずの裏山にいた、極悪巨大魚だったのです。
パメラ「だ、誰ですか!? 何でこんな…!!」
その巨大魚は、私にも襲い掛かってきて…
もうその場はパニックでした。
知らない内に1匹、また1匹と、巨大魚たちが殺されていったのです。
もちろん子供だった私は、声も出せずにその光景を凝視するしかなかったのです。
そしてその場の巨大魚は、私を含め8匹しか残っていませんでした。
それも、全員が大人に庇われた子供。
みんな震えるしかなかったのです。
そんなとき、ふと空を見た私は、上空から遥か遠くへと落ちていく光を見ました。
その光はいっそう輝いたと思うと、一瞬で消えたのです。
気がつくと、極悪巨大魚の牙が私に迫っていました。
子巨大魚「パ、パメラ姉ちゃん!」
パメラ「きゅ、きゅあああ!!」
私は驚いて叫んでしまいました。
牙が当たると思ったその時、私はいつのまにかその巨大魚に体当たりをしていたのです。
極悪巨大魚は少し離れた所に飛んでいき、体勢を整えるとこちらを凝視していました。
私が周りを見渡すと、7匹の子巨大魚が体に光を宿していました。
よくよく見ると、私自身も光を宿していて、なんだか力が湧いてくる感じでした。
極悪巨大魚は、何が起こったのかわからず、ヤケクソで私達に突っ込んできました。
しかし、その突進は誰にも当たらず、大きな隙が出来たのです。
その隙を利用し、私達は一斉にかかりました。

~シー大陸・レクレシア街はずれ~
パメラ「それから私達は、たった8匹で国を守ってきたのです。しかしカラルが生まれた後、他の巨大魚は皆亡くなりました。」
ルーシィ「皆、一斉に…?」
パメラ「はい。どんどん伝染していくように…、その頃は【夢喰い事件】があった頃なので、多分そのストレスで…」
スレイシィ「【夢喰い事件】?」
パメラ「ファントマイルは、先程言ったように【夢現実】と呼ばれ、人々が見た夢の力をエネルギー源として世界が出来ています。【夢喰い事件】とは、ある組織が、人々が見た夢がまだ記憶にある内に、その夢を特殊な幻獣に喰らわせ、世界をエネルギー不足に陥れ、崩壊させようとした事件です。」
ガンツ「夢を喰らう…(まるで眠り病だ。)」
パメラ「それは、すぐに天空の【太陽の神殿(コロニア)】や、【月の国(クレス)】にも知れ渡り、コロニアの神官と月の女王達によって、夢喰い幻獣は封印されたのです。」
シャンプー「ファントマイル…いったことないけど、そんなことが…」
アイリス「パメラさん達は、どうしてジャグポットから、ジャグケトルに?」
パメラ「それは…」
パメラが説明しようとした時、
【ドォン】
突然、陸からさほど離れていない海面に、何かが突っ込んだ。
その衝撃で、波が津波のように、ガンツ達のいる所に流れてきた。
ガンツ「げっ!!」
ルーシィ「パメラさん!」
パメラ「大丈夫です、ご心配なく!」
そう言うとパメラは、一旦潜り、次に飛び上がったと思うと、空中を飛んでいた。
スレイシィ「アンタ、飛べたんか!?」
アイリス「スレイシィ、早く!」
シャンプー「とりあえず、レクレシアへ!!」
そう言うと、全員その場から離れた。
その直後、波は止まることなく陸に到達し、ガンツが置いて行ったディープ・ワンを飲み込んだ。
その光景を、空中から見ている少年がいた。
????「…。」
少年は、ガンツ達を視界にとらえると、一瞬で消えた。

~レクレシア街・門前~
シャンプー「はあ…はあ…」
スレイシィ「…もう大丈夫やろ。」
ガンツ「死ぬ、酸欠と微熱で死ぬ。」
アイリス「今なら死ねる…」
ルーシィ「はい、パ●ロン。」
なんとか波から逃げ切ったガンツ達は、レクレシア街まで戻ってきていた。
ガンツ「…つか、何であいつ等はこの大陸の街を襲わないんだ?」
ルーシィ「それが、私達も分からないのよ。」
住人A「ねえ、でっかい魚が飛んでる。」
住人B「私達、目が腐ってんのかしら。」
パメラ「?」
すると、空中を飛んでるパメラに興味を持ったのか、レクレシアの少女が集ってきた。
まあこの世界、銃持ってる17歳もいれば、物理の法則ブチ破って空中に浮かんでる寺院もあれば、化物(幻獣)もいる。
そしてなにより、動物喋ってるし。
パメラが飛んでる、というのは今更驚かない事実である。多分。
ガンツ「っだ~~~!! 何でこの大陸にはライラ以外の男子がいねぇんだっ!!###」
アイリス「あれ、言ってませんでした?」
ガンツの叫びに答えたのは、アイリス。
スレイシィ「この大陸に、男はライラだけやで。」
ガンツ「はあ?」
確かに、今までで出会ったのはライラだけだ。
しかし、ライラ"しか"いないというのは、どういうことなのか…
スレイシィ「単にいないだけや。」
ガンツ「だ・か・らっ! 何でいねぇかを…」
ルーシィ「私が見つけた2冊の文献があったでしょ? あれに、その理由が書いてあるわよ。」
聞きたい? と聞くルーシィに、ガンツは頷いた。
住人A「あ、男子。」
住人B「ライラ以外初めて見た!」
アイリス「あなた達、ちょっといい?」
気を遣ってか、アイリスはその二人と話をし始めた。
ルーシィ「ちょっと長いけど、聞く気ある?」
スレイシィ「しかも、ちょいと惨(むご)いで。」
ルーシィ「聞く気を削ぐのやめなさい;」
ガンツ「…分かった、早く話せよ。」

少し長い話…

昔の出来事が、ジュグ教会頭首とその他に掘り起こされた…






お久しぶりです。々魔 驪弑です☆
アイリス「テスト期間じゃないんですか?」
だって、一ヶ月すぎちゃったし。
スレイシィ「そらアンタが計画性ないからやろ。」
先月忙しかったもん。
保健だよりの作成とか、絵画授業の作品とか、バイトとかテストとか。
クロノア「? 今テストなのに、先月もあったの?」
何か、今年からテストが5回制になったらしくて、ウチの学校は6月最初に一回、んで7月最初に一回。
だから、これ投稿できても…ブログ更新出来ないんだよぉ~(泣)
ディティア「コメ返信もしてないしな。」
ロロ「嫌われますよ。」
∑そ、それだけは…!!
さて!! 次回は、ルーシィさんの長い昔話から始まります。
ガンツ「計画性のない長い話な。」
ルーシィ「そうよ、ちゃんと書いてくれないと、私が変に長ったらしい話してるみたいじゃない。」
しょ、しょうがないよ…長いっていう設定だもん。
スレイシィ「大方、ページ稼ぎってとこやろ。」
うっさい!!
え~っと、今回から26話が始まり、また長ったらしい話になります。
ええ、あんまし話数変えてくと、この長い小説、軽く100話越えそうなので…;;;
すみません! 後10年で終わります、多分!!
クロノア「すごく遠い時間を予想して、それでも自信ないんかい!!」
あわわ…でゎ、次回もVISION TWENTY SIXです。
アイリス「それでは~」(*´∀`*)ノシ
 

小説じゃないけど

 投稿者:青空  投稿日:2011年 6月22日(水)19時15分12秒
返信・引用
  初めまして!人間観察大好きさん。
あなたが来てくれて僕ホッとしました!まだ、中学生でクロノアを知っている方がいて(泣)

これから宜しくお願いします!!
 

はじめまして

 投稿者:人間観察大好きです  投稿日:2011年 6月21日(火)18時45分26秒
返信・引用
  わたしは、Y中1年「人間観察大好きです」です。これからよみます。クロノアとどうぶつ達の小説掲示板
初心者ですが、ヨロシク!!!!
 

フィンネイルの理

 投稿者:MK  投稿日:2011年 6月 5日(日)20時33分59秒
返信・引用
  第25話 カウントダウン
「表側の世界は、のんきなものだ。」
もう70歳になってしまったファウロウは呟いた。
なぜ、そんなことを口ずさんだかというと、つい最近まで、目の前の男と拳を交えていたからだ。
七星のヴェイム。自分と同じ賢聖にして力の序列は100人中13番目。11番目のファウロウにとっては、取るに足らないレベルだ。だがこれから問題を起こそうとしているのは、こいつじゃない。
「お前ほどの人間があえて、後手にまわっているとはな。相当の相手だろうな。」
ファウロウがまた口ずさむ。
だが、ヴェイムは答えない。いや、答えられないのだろう。こいつほどの人間が、傍からみてもわかるほど大粒の汗を流している。こいつのバックには、よほど恐ろしい奴がいるのだろう。
「まあ、よい。ところで、お前らの狙いは何だ。それだけでも答えたら、自由にしてやる。」
その言葉を聞いた途端に、ヴェイムの顔に血の気が戻る。
「ファウロウじいさんは、この件で二つの組織が関わっている事は知っているな。」
「国際警察と上皇のミグラソスじゃろ?」
ファウロウの言葉を聴き、ヴェイムが笑う。気づいていたのかといいたげだ。
「そうだ。奴らの狙いを教えてやる。狙いは、ロロでも、俺達でもない。“天使”だ。」
普通の人なら、天使だといわれてもピンと来ないかもしれない。でも、ファウロウたちのような“路地裏”に生きる住人にとっては重要なキーワードになる。
「てんしってどっちの方なんだ?」
「古来より神の使いだといわれた方の天使だ。ディスペスの方の天子じゃない。まあ、ミグラソスの方は、天使に対抗するために、ディスペスの方も準備してきているそうだが。」
ここで、ファウロウの思っていたバックの可能性が無くなった。ヴェイムは、ミグラソスの名を平然と答えた。
ということは、国際警察の方になる。
「お前ほどの人間が、フェグラーなんかの下に就くとは、相当落ちこぼれたようじゃな。」
ファウロウは、笑う。だが、心からの笑いじゃない。単なる冗談だ。出任せだ。
こいつほど、プライドの高い男が格下なんかに居つくわけがない。
「そうだったら良かったな。じいさんが言ったように、フェグラーの方が後々良かったかもしれない。ハハ、人選ミスだ。よりにもよって、“四柱の右柱”なんかの頼みを聞いちまうなんてさ。」
四柱の右柱。ファウロウにとって、初耳の言葉だった。だが、あの白髪の男ならば、こう思ったはずだ。
「また、面倒な奴らが現れたものだ。」と。
こんなにギスギスした空間に立ち会う事は、もうないだろう。というか二度とあって欲しくない。
残り集合時間まで30分。それまでには、このギスギス空間を改善しておきたい。
ということで、二人に仲直りしてもらう為に、ジャンガはコルト、クロノアはロロの方へと向かう。
まずは、ジャンガの方から見てみよう。
「いいか。率直に言うぞ。面倒くせえから早く仲直りしろ。周りの人にも迷惑かけてんだよ。」
「だったら、ロロさんに伝えてください!あなたが謝るまで、私は謝らないって!大体、部外者って何ですか!時間なんて、どうでもいいじゃないですか!」
コルトは、今までよりも高い声で叫んでいる。ジャンガは、無理だと思った。
だが、ここで諦めたら男が廃る。
「良いか。よく聞けよ。ロロがなんで、そんなひどいことを言ったかはわからない。でもな、こういう場合、先に謝った方が勝ちだぜ。」
ジャンガの言葉に、コルトはポカーンとしている。だが、また険しい顔に戻る。
「嫌です。そもそもなんで、先に謝ったほうが勝ちなんですか?」
「謝る事は自分が悪いと認めるわけじゃないんだ。先に謝った人は、その分早く相手の気持ちを理解したってことだろ?自分自身が悪くないなら、なおさら相手の心に効くと思うぞ。ロロにまだ、良心が残っているのならば、謝り返してくれるだろ。“あなたは、悪くない。自分の方が悪かった”てさ。」
ジャンガの交渉は、成功した。
この言葉は、自分には似合わない言葉のようなきがしたが、クロノアならこう答えていただろうと思い、答えた。
コルトは、ロロの向かって行った方向に目線を向けた。
「クロノアさんやホワイトならともかく。彼方から、そのような言葉が出てくるとは思わなかったな。わかったよ。ロロさんと仲直りする。」
コルトは、静かにそう呟いた。そして、ロロが走っていった方向に走っていく。
ジャンガは、彼女の後ろ姿をぼんやり眺めた。たまにコルトは、です・ます口調から、親しげな口調に変わると、クロノアから聞いたことがある。
なぜだろうか。その瞬間、頭に輪が浮き出た気がした。

クロノアの目は、ロロの後ろ姿を捕らえていた。だが、何とも言えない空気に包まれていた。
“全てを拒絶する空気”とでも言うのだろうか。その言葉が一番似合っているような気がする。
だからといって、声を掛けないわけには、いかなかった。
「コルトから聞いたよ。ロロ。何であんな酷い言葉を言ったんだ?いつものロロなら、再会を泣いて喜ぶはずなのに。」
「あなたは、何もわかっていない。“あの子”は人間じゃない。“天使”なんですよ。」
ロロは、天使という言葉を投げかけた。しかし、クロノアの顔に驚きの色は見えない。
「コルトが天使だってことは、知っていた。知って欲しくなかったみたいだけどさ。でもそんなこと、どうだっていいじゃないか。天使だろうと何だろうと、僕たちは友達であることに変わりはない。そうだろ?」
瞬間、ロロは笑みを浮かべた。
「あの子が“災いの種”になるとしても、ですか?」
クロノアは、何だって?という顔をしている。ロロはその顔を確認すると、言葉を紡ぐ。
「ミグラソスさんは言っていました。“天使は希少な存在だから、狙う奴がたくさんいる。だから、縁を切ったほうがいい”と。」
「ロロ。僕の性格、忘れていない?」
ロロは、何?という顔でクロノアを見つめる。
「僕はそんなことで、友達関係をなかったことにはできないよ。むしろ友達だったら、見捨てることじゃなくて、見守る方を選択するよ。いざとなったら、僕が守ってやるってね。」
その瞬間、ロロの無表情が少し緩んだ気がした。空気も少し和んできている。
だけど、そんな一時を許さぬ者たちがいた。
「取り込み中、悪いけどさ。少年。そこ、どいてくれないか?」
クロノアは、声のする方を向いた。
その男は、10,20人の兵士を引き連れていた。この男には、見覚えがある。
フェグラーだ。レゲートの水族館館長をディスペスにした男だ。
「ロロ、逃げるんだ。」
ロロは、その言葉を聞くと、西門の方に走っていった。
フェグラーは、その光景を面白そうにみると、クロノアの顔を見た。
「あの子を逃したようだね。でも所詮は、人間の足だ。そう遠くへはいけないだろう。捕まえて殺そうと思えば、容易いな。ほんと。いつも思うのだが、担い手は幸せな日常を送りすぎて、こういう常識が全く身についていないようだ。逃がせばいいと思っている。」
フェグラーは、哀れそうにロロの後ろ姿を見る。そのあと、兵士の一人が2メートルもある銃を担いで前へ歩んできた。
フェグラーは、兵士に命じた。
「この担い手に常識を教えてやろう。あの女を蜂の巣にしろ!!」
兵士が、照準を合わせる。クロノアは、その男に向かって走った。だが、間に合うはずがない。
兵士が撃とうとした瞬間、クロノアの真横を茶色い影が横切った。
茶色い影は、撃とうとしていた兵士を2,3メートル後ろに殴り飛ばした。
「お前らは、せこいね。男なら正々堂々と勝負しないと。」
目の前に現れたのは、茶髪の男だった。フェグラーは、予想外なものをみたような顔をする。
「まさか、おまえが来るとはな。“感情”のミグラソス。」
「お前が、ねえ?どうやら、お呼びじゃなかったみたいだな。」
ミグラソスは、ポリポリと頭を掻く。
そのあと、周りを見回す。自分がぶっ飛ばした一人以外は、ピンピンしている。
そして、後ろには民間人らしい耳の長い子供もいる。
「少年。お前も、あの子と一緒に逃げろ。任せておけ。こいつらだったら、俺の相手じゃない。」
「わかった。でも、戦うよ。僕だけ逃げることは、できない。」
ミグラソスは、クロノアの目を見た。負の欠片を知らない純粋な目だ。兵士たちやミグラソス自身がくすんで見えるほどに、その瞳は輝いて見えた。
「少年。素晴らしい目をしているな。わかった。おそらく、こいつらのことだから、もっと多い数の兵士がいるはずだ。道中出くわす、なんてこともありえるかもしれない。その時は、頼んだぞ。」
クロノアは、走っていく。背中が遠ざかって見えなくなる。
「やっぱり、“救えない奴ら”の真似事は、似合わないな。」
ミグラソスは、笑った。そして、前の兵士たちを睨みつけた。

コルトとジャンガの二人は、西門の方を目指していた。
何故、西門を選んだかというと、人が少ないからだ。
「ここで待っていれば、来るはず。私は言葉を考えているから、来たら教えてくれる?」
「ああ、わかった。」
ジャンガは、周りを見た。人っ子一人来る気配すらしない。それに何だ、この違和感は。
「テメエって実は、猫被っていたりするのか?」
「これが、普段の私だよ。“あの子”は、知り合いにも丁寧語を使うから困るよね。」
一瞬、言っている意味がわからなかった。本で読んだことがあるが、多重人格というものなのか。いや、違う。そうじゃない。性格は変わっていない。口調が変わっただけだ。
「なあ、エセ占い師。コルトに会わせてくれねえか?俺は、あいつに謝って欲しいんだ。」
「これで、二人目か。ファウロウさんに気付かれるのは、仕方ないと思ったけど。まさか、ジャンガにまで気づかれるとはね。私は、修行不足だな。自分でばらしちゃうなんて。」
その後、頭の輪が消えて、表情が変わる。元のコルトの表情に戻る。
「私、クロノアさんには、伝えていないのですが。心を二つ持っているんです。たまに、別の人間と入れ替わる時もあります。このことは、他の人には内緒にしてください。」
「それは、わかった。別の心があるということは、もう片方の方にも名前があるということだな。」
コルトは、少し考えると、小声で言う。
「確か“フィンネイル”という名前だったと思います。」
ジャンガは、なるほどという顔をしただけだった。
これをクロノアが聞いていたら、腰を抜かしてしまうだろう。
それは、単なる“夢”が“現実”になることを意味しているのだから。
MKより
レヴォイア編が次回完結します。次回は、クロノアの秘密がすこしだけ明らかになります。それとこの25話には、ホワイトが出てこなかったと思います。ということは、次回は、かなり話の内容に食い込んでくるということです。何話ぶりかのトークも載せておきます。トークテーマは「フィンネイルの理」です。
MK:「そろそろ、高校卒業か。」
クロノア:「それってトークと関係ないじゃん。」
MK:「関係、大アリだ。残り数ヶ月だ。残り数ヶ月で愛すべき故郷と家族を2年間置いていかなくてはならないかもしれないんだ。」
ジャンガ:「関係ねえじゃん。」
MK;「ホームシック!!!よく考えてもみろ。寮だ。3人部屋だ。知らない場所だ。あまつさえ、人と話す事が大ッキライな僕がそんな場所に適応できるか!!」
ホワイト:「ダメだ。俺らで始めちまおう。」
ジャンガ:「そうだな・・」
MK:「答えはNOだ!!友達ゼロ。もうそろそろ18歳になるのに、女子と一言も話したことない。そんな僕が2年というクッソ長ウイ期間を生き抜けるのか!!!」
ジャンガ:「うるせえから、こいつをタンスか、物置にぶち込んどけ!」
空気:「シーン・・・」
コルト:「随分、静かになったね。」
クロノア:「それは、静かになるでしょ。タンスが大暴れしているけどね。」
ホワイト:「MKに変わって、俺が司会を務めるぞ。」
ジャンガ:「手短に頼む。」
ホワイト:「フィンネイルの理って言うのは、俺とクロノアの物語なんだってさ。」
コルト:「俺の?ということは、ホワイトの物語もあるってことだよね。」
ホワイト:「ああ、そうだ。確か、光賢者伝記という名前だったな。それにしても、いつもの話し方はどうした?」
コルト:「気分よ。そう、気分。ジャンガの時も、こう答えておけばよかった。」
ジャンガ:「・・・・不自然すぎるだろ。」
クロノア:「光賢者伝記?それって天空寺院の図書館にあった本だよね?一通り読んでみたけど、どう見てもホワイトの物語って、感じがしなかったんだけど。」
ホワイト:「まあな。何せ、12人の視点で描かれているらしいからな。」
コルト:「それってホワイトみたいな人が、残り11人いるってことだよね。」
ジャンガ:「ハハ、何か気持ちわりいな。」
ホワイト:「俺みたいじゃないぞ?」
クロノア:「一回だけでもいいから、ホワイト以外の主人公に出会ってみたいよな。」
ホワイト:「案外、出会っているかもしれないぞ?俺達は、主人公って感じが全然しないからな。」
 

光と影

 投稿者:青空  投稿日:2011年 6月 4日(土)11時52分34秒
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  第八話 おかしな声

光ハ分カレ小サクナリ 影エトノミコマレル

三つに分かれたチームはまだ、入り組んだ迷路に苦戦していた。
ハァ ハァ ハァ
左の道に入ったガンツ達一行。このチームは冷静に道を進んでいる。しかし、何時間も歩き続けているので、さすがに 全員疲れ息が乱れている。
ガッシャー「チッ、出口はまだか!?」
グレイス「まぁ、そんなに焦るな。焦ってもいい事ないよ。」
冷静に言うグレイスと少しピリピリしている。そして、その後ろを黙ってついて行くガンツとジョーカー。
ガンツ「なぁ、さっきから思っていたんだがよ・・・。」
ジョーカー「何ですか?」
ジョーカーがガンツを見上げる。
ガンツ「何かやけに暑くねぇか?」
ジョーカー「そーですね。確かに、先程より暑いような気が―。」
そうジョーカーが言おうとした時、前に居たガッシャーが大声で叫んだ。
ガッシャー「あ~!!此処も行き止まりかよ!?」
ガッシャーが頭を抱えていると突然おかしな声が響いた。
 光ヨ光 コッチダ コッチ 炎ヘト飛ビ込メ
ずっと同じ速さでおかしな声は響く。ガッシャーは周りをキョロキョロ見渡し、
グレイスは腕を組み、声に耳を澄ましている。
ガンツ「おいおい、何だこのおかしな声は?」
ガンツは水の壁に手をついた。
【カチッ】
ジョーカー「ニョホ?」
何かを押した様な音がした。ガンツはもう一度壁に手をつける。しかし、もう音はしない。気のせいかと思い、仲間の方に振り向く。
ガンツ「!?」
何故かそこに三人が居ない。あるのは凄まじい勢いで上に立ち上る炎だけだ。
ガンツ「おい!何処に居るんだ!?」
ガンツは大声で三人を呼んだ。すると、思いがけない所から声がした。
ジョーカー「如何したんですか?ガンツさん。大声出して?」
ジョーカーの声がする方。そこにはまだ燃え続けている炎がある。
ガンツ「ジョーカー!なんで炎の中にいるんだよ!?」
ジョーカー「のほ!?炎の中ですと!?」
どうやら中からは自分が炎の中にいることが分からないように出来ているようだ。
ガッシャー「別に暑くないぜ?グレイスも平然と此処にいるぞ?」
同じ炎の中からガッシャーの声も聞こえてくる。その時、またあの声が響いた。
 光ヨ光 コッチダ コッチ 炎ヘト飛ビ込メ
ガンツ「『炎へと飛び込め』?・・・やってみるか。」
ガンツは心に決めると、ゆっくり炎へ歩み寄る。そして、ガンツが炎の寸前に来た時炎がガンツを包んだ。しかし、ガッシャーが言った様にそこまで暑くない。ガンツの体がスポッリ炎の中に入った瞬間、炎の勢いが増した。とうとう水の壁まで火が付きそうな位炎は大きくなった。だが、直ぐに炎の勢いは無くなり最終的には火も消えガンツ達の姿まで消えた。

さて、所変わってフレア、梅梅、カナ、桜のチームは、梅梅がとてもいら立っていた。
梅梅「だ~!何処も彼処も行き止まりじゃ~!#」
カナ「ちょっ。梅梅暴れないでよ!」
梅梅の暴走を抱き上げられているカナが止める。そんな梅梅を気にせず、サクラは何度も自分の槍(武器)を壁に突き刺す。勿論、手応えは一切無い。
梅梅「わしは腹が減ったぞ!もう歩きとうない~!」
梅梅が叫ぶ度に水の壁が少し動く。一番後ろを行くフレアは呆れてかける言葉も無い。
カナ「梅梅・・・一回黙って・・・。僕の耳が持たない・・・。」
カナがぐったりしながら言った。梅梅はその言葉を気にせずまた叫ぼうとする。
梅梅「早k―「禁示魔法!」むぐっ!?」
突然梅梅が喋る(叫ぶ)のを止めた。梅梅が後ろを向くと、本を開き呆れ返った顔で自分を見ているフレアがいた。
フレア「暫くの間静かにしてくださいね。」
フレアはニッコリと笑った。が、その表情からは殺気が溢れていた。これでは、流石の梅梅も(魔法をかけられている事もあるが)何も言えなかった。カナは内心ホッとしていた。
サクラ「ところで・・・出口はまだなの?」
サクラはつまらなそうに槍をブンブン回す。その時、ガンツ達とは違うおかしな声が辺りに響いた。
 光ヨ光 コッチヨ コッチ 風ニ包マレテ
カナ「何?今の?」
カナが空を見上げながら言う。サクラはまだ槍をブンブン振り回している。
【カチッ】
サクラ「にゃ!?」
突然サクラの槍が刺さった壁からあの音が聴こえた。サクラは少し慌てふためく。刹那―
【ビュウゥゥッ】
巨大な旋風が梅梅たちを襲った。巨大な旋風は四人を包んだまま何処かえ消えてしまった。

一方真ん中のチームはというと・・・
クロノア「まっだかな~出口~。」
アスラン「もうすぐっかな~出口~。」
クロル「何を言っているの兄さん達(笑)」
アスラン・クロノア「変な歌~!」
クロノア、アスラン、クロルは呑気に話す。前ではずんずん先に行くジャンガ。とても不機嫌そうな顔をしている。
ジャンガ「(何で俺が・・・。)」
ジャンガがブツブツ言っているとクロノアが大声を上げた。
クロノア「あぁ~!出口があった~!」
子供三人はジャンガを置いて先に走り出した。巨大な迷路から脱け出したクロノア達は周りをキョロキョロ見渡した。
クロノア「あれ?ガンツ達・・・まだ出ていないのかな?」
ジャンガ「キキ。迷って脱け出せなくなってんじゃねぇか?」
後から出てきたジャンガが嫌味ったらしく言う。
アスラン「う~ん。」
アスランが唸りながらもガンツ達を捜して辺りを見回していると、上空から可愛らしい声が聞こえた。
????「他の人ならバラバラに散ってもらったわ。」
クロノアは上空を見上げた。そこには水色の髪を纏め、顔の横には魚の様な鰭がついている少女が空中を浮いていた。
クロノア「!?」
????「フフ。その表情大~好き。初めまして私はブルーサ。よろしくね♪」
ブルーサは一回転すると、ゆっくり地面に足をつけた。クロノアはまだ驚きを隠せず口をポカンと開けている。一方アスランは険しい目つきでブルーサを睨み付けている。
アスラン「街の皆は如何した!何時もは沢山の人々で賑わっている筈だ!!」
アスランがブルーサに怒鳴った。聞かれたブルーサは可愛らしくニコニコ笑った。しかし、開いている瞳はとても黒い蒼色をしている。まるで、喜びという感情が抜けているかのように。
ブルーサ「あの人たちなら私が惑わしの粉をかけたらみーんなお家に閉じこっもちゃった!おかっしー!!」
ブルーサは後ろで纏めた髪を揺ら揺らと揺らしながらケラケラと笑った。が、しばらくすると、ネジが壊れた玩具みたいにピタッと動かなくなった。そして、ニタァと笑うとまるで、機械が喋るような口調でこう呟いた。
ブルーサ「光ハ影ニ飲ミ込マレル」

始まるよ始まるよ 光と影の戦いが 始まるよ キャハハハハ






どうも!生きてます!!青空です!そして短くてすみません!
クロノア「あのさぁ・・・」
ん?
アスラン「最後の更新からとっくに一ヶ月過ぎてるよ?もう少し遅かったら二ヶ月過ぎてたよ!!#」
はい、その事は御免なさい。
サクラ「ネームは出来てたくせに一行に書かないし・・・。」
ガッシャー「お前暇だよな?MKさん、レッカさん、レイシィさんH&Dさんの中で一番暇人だよな!?なぁ#」
御もっとも。でもねぇ僕も中学だから部活とかあr「他の方々は仕事ですよね?」うっ;
梅梅「暇なのにテスト勉強してないしのぉ#」
フレア「暇ですのに宿題していませんし・・・。」
ガンツ「暇なのに小説書かねぇし。」
ぐっ・・・;(暇なのに攻撃っ;)仕方ないじゃん!親にPC禁止されてたんだから!
全「親のせいにしてんじゃねぇ!!#」
あぴゃー!!はい、もう閉めます!!それでは!
クロノア「此処まで読んでくれてありがとう!次回の光と影もお楽しみに~!」
 

とらわれの巫女 アイリス

 投稿者:々魔 驪弑  投稿日:2011年 5月19日(木)21時59分14秒
返信・引用 編集済
  VISION TWENTY FIVE    謎が謎を呼ぶ謎だらけの世の中(ルーナティア編)

†前書き†
いよいよ長い25話も終盤に!
次のシー大陸編へつなげていきます。
それではどうぞ☆


~クレア・モハ寺院・上空結界外~
クロノア「ディティア、背中の傷大丈夫?」
ディティア「ああ…(妙だな…)」
ディティアは元巫女の為、治癒能力も得意とする。
しかしいくら集中しても、背中の刺し傷に治癒が施されないのだ。
ディティア「(…歳か?)」
あなたはまだ15歳ですディティアさん。
ディティア「(俺もう51歳だからなぁ…)」
逆です、15歳です。
タット「みゃっ、また出てきそう!」
みると、再び光の聖三角から脱出を試みているユキが。
ディティア「【ポイズン・クロウ】!」
すかさずディティアが爪を跳ばした。
その攻撃でユキは舌打ちしながら再び引っ込んだが、それは今のディティアの体に響かない筈もなく…
ディティア「いっ…!!」
クロノア「そんな傷で肩振るからだよ…」
ディティア「うっさいやい! 今までだってこんな傷舐めて…」
タット「背中にある傷をどうやって舐めるんです、かっ!」
タットは何故か語尾を強調させ、ディティアの傷を普通に触った。
ディティア「ふぎゃあっ! テメェ何触ってんだオセロ猫コラ!!#」
タット「白と紺だもん、オセロじゃないニャー!!#」
ディティア「オセロカラーに変わりないだろ!」
タット「うっさいドブ猫!!」
ディティア「はあ!?#」
クロノア「…」

クロノア「ところで、ユキがあそこにいても攻撃できないし、どうすればいいのさ…」
隣でギャーギャー騒いでいた白猫共に軽いしつけ(という名の命懸けプチサバイバル)を実施したクロノアは、疲れた顔で聖三角とその中のユキを見た。
ディティア「いってて、ライラはまだか…?」
???「クロノアさ~ん!」
ディティアが言ったと同時に、下から声変わり前の若干高い声が聞こえた。
呼ばれたクロノアがバラディウムの下を覗き込むと…
クロノア「あ、ライラ!」
なんと、ライラが大きい木のツルに捕まって登ってきたのだ。
ライラ「遅くなってゴメンなさい…何とかここまで走ってきたんだ。」
ライラはそう言ってバラディウムの上に乗って、巨大な木を粒子化させ、消した。
ディティア「おい、あのヘタレキングは。」
ライラ「もしかして、カナさんのことですか?」
クロノア「そうだよ、何かあったの?」
ライラ「説明は後です! 僕は自然界の魔法を主としています…あの聖三角は自然界のジャンル【光】の魔法です。」
タット「ユキには効果的なの?」
ライラ「僕も今始めて見たから分かりませんけど、闇には光を、みたいな。」
クロノア「とにかく、早くユキをなんとかしないと…」
全員、聖三角の中のユキを見た。
ユキ『そうね。早く私を倒すとかしないと、中のロロちゃん達はどうなるかしらね?』
クロノア「っ!」
ディティア「落ち着けクロノア。中にはロロだけじゃない筈だ、大巫女様だっているし…」
だがディティアのこの発言が、ユキによって簡単に否定されることになった。
ユキ『残念、大巫女は既に私達の手中よ。』
クロノア「ぇ…!?」
ディティア「どういう、ことだ…?」
ユキ『いいこと教えてあげる…』

―私達の仲間の中にはね、敵グループの仲間に化けることが出来る者が複数いるの。

ユキ『大巫女は、アナタ達がルーナティアに来る前に捕えたわ。』
ディティア「う、嘘だ! 大巫女様はアイリスの母親と、連絡してたんだぞ!!」
ユキ『言ったでしょう、私達は実在人物に化けられると…』
クロノア「!! まさか、ジュグの教会に連絡してきたのは…!」
タット「アンタなのっ!?」
ユキ『そういうことに、なるわね。』
ユキは不気味に微笑んだ。
ということは、大巫女はここにいない…
ディティア達に、嫌に冷たい風が吹きつけた。
その時、

【ズーン…】
【ルオアァアアアア…】

結界内から、轟音と異様な雄叫びが聞こえてきた。
ディティア「っ、ロロ!」
タット「レオリナ!!」
今の音と砂埃の隙間から中が見えたライラは、現状がハッキリ分かったようだ。
ライラ「レオリナさんが、幻獣化して…!?」
クロノア「うん…それもこれも、こいつ等の所為だよ!!」
そう言い、クロノアはユキを睨んだ。
ユキ『クスクス…でも簡単だったわ、哀しみの王はもっとねばるものかと思ったから…』
タット「カナにもなんかしたの!?」
ライラ「アナタの仕業だったんですね!」
ライラの脳裏に、苦しむカナの姿が過ぎった。
ディティア「じゃあ、アイツがここにいないのは…!!」
ユキ『ちょっと、前世の彼に用があってね。』
クロノア「前世…?」
タット「クロノアは、ルーナティアを救って、その後すぐに今住んでる世界に行っちゃったから知らないよね。」
タットは、カナがライラにした説明とほぼ同じことをクロノアに話した。
クロノア「じゃあカナの前世が、僕が戦った"哀しみの王"ってこと?」
タット「そうなるニャ…」
ユキ『さて、お喋りが過ぎたわ。そろそろここから出ないと…』
ライラ「そう簡単には…っ!?」
【ピキィ…】
ユキが聖三角の成す光に触れた。
その瞬間、一筋の亀裂が入った。
ライラ「な…くっ!」
ライラは力を込めた。しかし…
ユキ『残念。』
【パキン】
聖三角は、ユキが手で触れたことで簡単に壊れてしまった。
ディティア「な、どうして…」
ユキ「私がこんなものにてこずると思う?」
ライラ「…僕の、魔力を消費させたんですね…?」
ユキ「そういうこと。」
不気味な微笑みを浮かべ、ユキは言った。
そして、彼女が腰の鞘から引き抜いたもの、それは…
クロノア「剣…?」
ユキ「名刀、【嵐龍刹(らんりゅうせつ)】。剣じゃなく、和の刀よ。」
そう言い、また微笑む。
ユキ「さあ、やろうじゃない。」
狂いし狩りを…

~ボルク地下工場・最深部~
パンゴ「必殺! 【ローリングブラスター】!!」
パンゴは、そのまま幻獣混合体へと突っ込んだ。
リリィに当たらない所にまわり込もうとしたその時。
幻獣混合体『グゥルル…』
奴は、この世のものとは思えない声を出した。
【ドーン!】
リリィ「え…」
何が起こったか、頭が追いつかないリリィ。
突然壁に何かがぶつかり、砂埃が舞った。
リリィ「一体何が…!」
気がつくと、先程迫ってきたパンゴがいない。
リリィの血の気が一気に引いた。
リリィ「っ!! パンゴさん!!!」
壁にぶつかった者。
それは先程まで必殺技で突っ込んできた、パンゴだったのだ。
パンゴ「くっ…そう簡単には、行かないということ、かな?」
そう言って立ち上がったパンゴの足元に、鋭い刃が落ちていた。
リリィが、幻獣混合体の額を見てみると、映るシルエットが変わっている。
リリィ「まさか、スラッツァ?」
相手にカッターをブーメランのように投げる幻獣、スラッツァ。
あの僅かな時間で切り替え、あの鋭い刃を投げつけたのだ。
パンゴは、自らを覆っていたウロコに刃が当たり、大事には至らなかったらしい。
リリィ「(コイツ…侮れないわ。)」
そう考えたリリィは、自分でも脱出を試みてみようと、相手の弱点を探してみることにした。
リリィ「(【詞・探(シ・トン)】!)」
そう頭の中で唱え、目を見開いた。
これは、ミィとリィに使った読心術と同じだ。
リリィ「(これを使えば…ぅ!?)」
リリィの脳裏に、幻獣混合体の心の深層が見えた。
しかし、

リリィ「(何…これ!?)」
彼女の脳裏に見えたのは、闇にうごめく闇。
様々な闇が、まるで霧のような闇の中を飛び回っている。
その形すべてがまるで、幻獣のようだった。

リリィ「っ!?」
リリィは驚いた。
自分の読心術が何かに遮られ、現実へと引き戻されたからだ。
リリィ「(どうして…魔術が遮断されるなんて、今までなかったのに!)」
彼女がそうしている間に、パンゴは計2回【ローリングブラスター】を放っていたが、全て相手の触手に弾かれている。

パンゴ「これほどとは…」
さすがに戸惑う。
その巨体とは不釣合いな触手は、今にも折れそうな程細いのに…
見たところ、リリィも脱出を試みているようだ。
パンゴ「なんとか早めに終わらせて、クロノア達と合流しなければ…」
最初に1回、ハチミツジュースを使い、さっき2回必殺技を出した。
ハチミツジュースは、あと5本。
幻獣混合体は、まだピンピンしている。
リリィ「【炎・斬(えん・ざん)】!【炎・斬】!!【炎・斬】~!!」
深層に見えたものの意味が分からずパニクったのか、リリィは暴走している。
なんとか片手は抜けたようで、拳に炎を纏い、ブン回している。
因みに、彼女の上着の裾に火が燃え移っているのには、誰も気付いていない。
もちろん、当の彼女もだ。
パンゴ「リリィ、当たりたくなかったら暴れんどいてくれ;」
リリィ「わ~~~~~~!!(泣)」
無論、聞こえていない。
パンゴ「しょうがない…一つ頑張るとするか。」
そういって、パンゴは手榴弾をいくつか取り出し、走り出した。

~フーポニア国内・王室~
哀しみの王ことカナは、ライラを見送り、力尽きて倒れている。
そこに、黒いローブを羽織った人物が現れた。
????「…哀しみの王か。」
声からして、少年だろうか。
うつ伏せの彼の横に跪くと、彼の首に手を当てた。
????「やはり、強制的に力を搾取されたか…」
そういうと、首から手を離した。
そして立ち上がると、踵(きびす)を返した。
????「―――…」
何かを呟いたが、もちろん気絶してるカナに聞こえるはずもない。
他の誰かがいたとしても聞こえなかっただろう。
気付かぬうちに、少年は消えていた。

~クレア・モハ寺院結界内・安らぎの鐘前文字盤~
ロロ達を攻撃し続けていたレオリナ。
3人は立つこともままならないようだ。
しかし、幻獣化したレオリナの暴走は止まらない。
レオリナ『グルアアアア!!』
壁、文字盤、飛空艇、視界に入れば吹っ飛ばした。
しかしリオラは、ある不可解な点に気がついていた。
リオラ「(どうして、私達には突っ込んでこないのかな…)」
レオリナは、今は視界に入ったものを吹っ飛ばしている。
まるで、八つ当たりのように…
なのに、リオラ達には何もしてこない。
リオラ「(それに、レオリナさんの声…)」
すごく、哀しい…
レオリナ『ルアァアアア!!!』
リオラが思ったように、確かにレオリナの声は、悲鳴に聞こえる気がした。
闇色のその瞳は、悲哀が満ちているようにも見えた。
リオラ「(レオリナさんの心の深層部分に、深い哀しみが見える…)」
今は遥か高い位置のレオリナの瞳を見るリオラの瞳は、どこか綺麗な虹彩に見えた――

一方、幻獣化してしまったレオリナの意識は、彼女自身の心に閉じ込められていた。
ユキにされたことが全く分からない故に、何が起こったのかさえ検討がつかない。
レオリナ「(ここは、どこだ…? 暗くて何も見えない…)」
真っ暗な心の闇。
まるで、幻獣混合体の心の中のよう…
分かると思うが、リリィが見た幻獣混合体の心の闇霧のような感じだ。
レオリナ「…ん?」
暗闇の世界に飽きてきた頃、目の前にうっすら紫色の光が現れた。
レオリナ「…これは―!?」
見覚えのあるその光には、"哀しみ"を感じた。
光『君は寂しい?』
レオリナ「は…?」
光から聞こえた少年のような声が、空間に響いた。
その唐突な質問に、レオリナは戸惑った。
光『仲間に会いたい?』
レオリナ「というか…何が起こった? ロロ達はどこに…」
光『それは、君自身がよくわかってる筈だよ。』
光は尚も続ける。
光『リオ、君に問おう。君は哀しい?』
哀しみ色の光は再びレオリナに問いかけた。
レオリナ「その名で呼ぶな、捨てた名だ。」
光『"リオ"の頃あった巫女の心も、捨てたのかな?』
光は意味深な質問をした。
心、こころ、ココロ…
ユキもこの光も、感情(ココロ)に敏感なのか…
光『君の仲間の中には、"夢"を司る者がいるかい?』
光は唐突に質問内容を変えた。
レオリナの脳裏に過ぎったのは、ルーナティアでは"夢見る黒き旅人"と呼ばれる少年、クロノアの姿だった。
レオリナ「…ああ、いるな。」
光『"双子の夢 忌まれし夢は闇 復讐に囚われ 光を蝕まんとす"…』
レオリナが答えると、光は何かの詩を詠った。
意味が分からず、レオリナが口を開こうとした。
それを知ってか知らずか、光はそれを遮るように語った。
光『君の思う"夢"と、僕の言う"夢"はきっと違う。』
―これから言う事を、よく聞いて欲しい。
そう声を放つと、レオリナの意識は光に包まれた。
視界が紫に染まると共に、一気に心に"哀しみ"が広がった。
レオリナが感じたその"哀しみ"は、彼女がよく知る"哀しみ"だった。
光『僕が僕である内に、君に試練を託すよ。』
レオリナ「…まさか、お前に助けられるとはな。」
レオリナは何かを悟り、哀しみ色の視界に浮かぶ一つの光に、自身のリングをかざした。
光『皆を、頼んだから。』
哀しみの光はそう言うと、薄れてリングに消えていった。
レオリナ「あたしも、早くこの"哀しみ"から抜けないと…」
光に何かの試練を授かったレオリナは、光の持ち主の名を言った。
レオリナ「それまで生きてなよ、カナ…」

ルーナティア各地からラ・ラクーシャに集まった者。
未だ調査していた街から離れられない者。
敵の手中に落ちている彼等の進む道は、謎という悪魔によって迷路と化した。
一つの謎から、また新たな謎が見つかる。
謎が謎を呼ぶ…とはこのことだろうか。
そして、ルーナティアで起きた謎が、別世界にも謎をもたらす。


スレイシィ「お疲れさん。」
ガンツ「ふざけんな、チクショー#」
アイリス「パメラさん、大丈夫でしょうか?」
ルーシィ「しばらくそっとしておいてあげましょう、疲れてるだろうし。」

次の夢は、事件発祥の地【シー大陸】のメンバーのお話。
その時間軸は、レオリナが幻獣化したすぐ後の事。


セーブしますか?
⇒【YES】
 【NO】

セーブ完了
このまま終了しますか?
⇒【YES】
 【NO】


―――終了ナンカ、サセナイ。
マダマダ夢ハ始マッタバカリダヨ?

このまま終了しますか?
 【いいえ】
⇒【NO】
 【NOT】
 【ダメ】

クスクス…




お疲れ様でした!! 々魔 驪弑です☆
纏めようと思ったら異様に長くなりました、ゴメチャ☆
ディティア「ふざけんな、どこが纏めじゃ#」
アイリス「いつもと変わらないじゃないですか##」
クロノア「最後の相変わらず気取ってる終わり方以外は###」
うっ…;;;
さて、相変わらず擬人化しか描けないので、ウチのオリキャラを擬人化で描いたクソ絵おいてきます。
リリィ「何よ『さて』って。てか、そんなのいいから小説書け。」
ガンツ「最後の更新から、とっくに一ヶ月経ってるぞ。」
ロロ「暇ですよね? バイト以外は暇なんですよね?? そうなんですよね!?」
暇じゃない!
カナ「じゃあ何。」
遊び☆
ほぼ全員『死ね!!###』
サーセンwww
タット「ところで、アホは青空さんのこと書きすぎ。」
自覚ありw
でも、レッカさんもMKさんも、H&Dさんも神な小説だし、キャハーーー☆…ってやってたら掲示板で嫌われるかと思ったから…
スレイシィ「大丈夫や、多分もう既に『何奴?』とか思われてるで。」
∑(゚Д゚;)
クロノア「だから、何かあったんじゃなかった?」
ああ、そうだ。
ここで会話すると、『こいつ青空さんナンパしてるよ』とか思われるかも…なので、
ブログのカテゴリー『驪弑』の記事にコメントをくれましたら返信します!
レオリナ「ナンパって…アンタ女だろう。」
よし、終わろう。
全員『∑(無視!!)』
それでは、次回はシー大陸編に入ります!!
お楽しみに~☆
 

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