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ローマ大学の文化人類学の教授マッシモ・カネヴァッチさんの来日(5月7日)が間近にせまり、カネヴァッチさんとの連絡も慌ただしくなってきました。
すでに何度かお伝えしたように、カネヴァッチさんは四谷シモンの作品をパリのアル・サンピエール美術館で見てとても気に入り、それまで彼があたためていたホフマンの『砂男』の視覚化を四谷シモンの人形をイメージしながら実現したのですが、東京に来るにあたっては、その『砂男』をぜひ四谷シモンの目の前で公演したいと張り切っておられます。
カネヴァッチさんが監修する『砂男』では、カネヴァッチ夫人のシェイラ・リベイラさんが人形クララを演じ・踊るのですが、クララさんの舞台姿は、これまでも四谷シモンの人形を意識してメークされていました。来日公演では、できれば四谷シモンの人形をステージの側において、それとコラボレートしながら幻想世界を出現させたいというのがカネヴァッチさんの強い希望ですが、公演が夜(19:30開演)のため、公演後の搬出をどうするかがとても難しく、人形を展示できるかどうかはまだ未定です。
現在決まっている公演の詳細は次のとおりですので、みなさんぜひご来場ください。
日時:5月10日(土)、19:30開演(19:00開場)
開場:スーパーデラックス(東京都港区西麻布3-1-25-B1、TEL=03-5412-0515)
料金:\2,000
http://www.super-deluxe.com/
なお、カネヴァッチさんの来日のもう一つの目的は、すでにお知らせしたとおり5月8日(木)から24日(土)まで武蔵野美術大学図書館(東京都小平市小川町1-736、TEL=042-342-6003)で開催される『ヤング、アグレッシヴ ロシア現代美術における挑発的スピリット』展の解説で、5月9日(金)16:30から、武蔵野美術大学図書館1階の第10講義室で講演が行われます(入場無料、通訳付き、聴講自由)。カネヴァッチさん自身の言葉では、講演のテーマは「"BODY-CORPSE. eXtreme youth cultures for eXterminated arts"」とのこと。この講演では、単に展覧会と作品について語るだけでなく、身体性のことなど、カネヴァッチさんが考えている現代美術に関するさまざまな基本概念も一緒に提示したいと書いてきています。講演の方もとても興味深いですね。
http://www.musabi.ac.jp/library/muse/tenrankai/index.html
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